報告
保健所における健康危機管理のあり方について
藤本 眞一
1
,
角 有布子
1
,
小窪 和博
2
1県立広島女子大学生活科学部人間福祉学科
2岐阜県東濃地域保健所
pp.160-163
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100818
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地域保健法により基本的な保健サービスの主体は保健所から市町村へと移り,保健所の機能は,保健サービスの広域的・専門的・技術的機関という位置付けになった.こうした中で,平成に入ってから,阪神淡路大震災のような自然災害や,東海村臨界事故,雪印食中毒事件,大阪教育大学附属池田小学校の児童殺傷事件,BSEに関する食品衛生など,重大な健康危機事例が頻発しており,その際活躍した保健所の健康危機管理業務が注目されている.そこで,本稿では保健所における健康危機管理の役割について事例を通じて考察し,その問題点と課題を明らかにする.
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