PHOTO/PICK UP 「まちづくり」の現場/私のまちづくり・39
地域の活性化に向けて,チャレンジの積み重ね!―青森市浅虫地区のNPO法人活き枠あさむしの活動/地域の活性化に向けて,さまざまな事業を展開―青森市浅虫地区のNPO法人活き粋あさむしの活動
三上 公子
1
1NPO法人活き粋あさむし
pp.191-193,240-243
発行日 2007年3月10日
Published Date 2007/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100767
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
青森市浅虫地区で活動するNPO法人活き粋あさむしは,地域の活性化に向けてさまざまな取り組みを進めている。過疎化や高齢化,遊休農地が増える現状にどう向き合うか…。試行錯誤をくり返しながら,地域住民の一員として活動を繰り広げる。
「できることから」のはずが「できることしかしない」私たちに
1999(平成11)年,浅虫地区が青森市のヘルスプロモーション事業(コミュニティが主体となって健康やよりよい生活をつくり出す活動を支援する「健康をつくるまちづくり支援事業」)のモデル地区になり,公募による市民ワーキンググループが6月に発足しました。これをきっかけに,「このまま少子高齢化を放置しておけば,さらに過疎化が進んでしまう」と,地域資源である温泉を活かし,浅虫が「健康で元気なまち」になるための市民活動が始まりました。ワークショップでは「住んでみたいと思える魅力や価値がこの地域になければ,ハードを整備しても定住人口は増えないのでは」といった声が多くあがりました。ワークショップを重ねて,地域の人が世代を超えて互いに支え合い,誇りを感じられる地域をつくろうという方向性が決まりました。
活動を始めたばかりの頃は,まちづくりの活動でよくいわれている「できることから無理なく」を真に受けて,花を植えることや四季を楽しむイベントなど,会費や助成金を当てにした小さな活動ばかりしていました。しかし,「できることから」というスタンスで活動をしていたらいつしか「できることしかしない」私たちになっていました。2003年3月にNPOの認証を受けるまでは,「できることしかしない」活動を単年度事業で試行錯誤しながら行っていました。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.