連載 患者会・支援団体の活動
NPO法人日本脳外傷友の会の活動
東川 悦子
1
Etsuko Higashigawa
1
1NPO法人日本脳外傷友の会
キーワード:
わかりにくい障害
Keyword:
わかりにくい障害
pp.86-87
発行日 2018年1月10日
Published Date 2018/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201205
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組織の概要
NPO法人日本脳外傷友の会(以下,当会)は2000年の4月に発足した.発足当時は交通事故が年間100万件を超え,死亡者も1万人を超えていた.また九死に一生を得ても,脳に重大なダメージを受けて,日常生活に難渋している若者たちへの支援策が皆無の時代であった.
そのようななか,1997年4月に名古屋で「脳外傷友の会・みずほ」,10月に神奈川で「脳外傷友の会・ナナ」が発足し,1998年わが国最初の「頭部外傷交流シンポジウム」が横浜で開催された.さらに1999年札幌に「脳外傷友の会コロポックル」が発足した.そして,これら3団体の代表者がアメリカの頭部外傷(traumatic brain injury;TBI)事情を視察したところ,アメリカでは家族会の活動が連邦政府を動かして「脳外傷法」を成立させ,支援策が進展したことを知り,帰国後,連合体結成が急務と決心した.
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