活動報告
西宮市における多胎児育児支援の取り組み
横山 美江
1
,
中原 好子
2
,
松原 砂登美
2
,
杉本 昌子
2
,
小山 初美
2
,
光辻 烈馬
2
,
浜名 ひでよ
2
,
和田 左江子
2
1岡山大学医学部保健学科
2西宮市保健所
pp.250-254
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100147
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はじめに
わが国の出産率は,1974(昭和49)年前後のいわゆる「第2次ベビーブーム」を境として年々低下傾向を示している。このうち,反対に多胎児の出産率は不妊治療の影響によって上昇傾向が認められ1),地域の保健福祉施設において保健指導,育児相談,ならびに育児支援を求める多胎児をかかえる家庭(以下,多胎児家庭)が急増している。
多胎妊娠は単胎妊娠より母体への影響も大きく2,3),乳児死亡率も高いことが報告されており,母子ともにさまざまな危険にさらされている4~9)。さらに,出産後も多くの問題をかかえており10~16),多胎児では幼児虐待の発生率も単胎児に比べ7~8倍も高いという報告もある17~19)。
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