病院建築・87
西宮市立中央病院
上浜 幸弘
1
1日建設計
pp.65-69
発行日 1976年9月1日
Published Date 1976/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206019
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はじめに
西宮市立中央病院の歴史は古く,大正10年12月久保町に診療所を開設したのが,その前身である.市立中央病院として発足したのは,昭和14年10月,同地に病床30をもって開設したが,昭和20年8月戦災による焼失,再建復旧を経て,昭和27年10月染殿町に移転.
それ以来,診療科目の増設および増床などとあいまって施設と内容の充実に努め,34年1月医療法に基づく総合病院として改称された.以後,看護婦宿舎の建設,病舎の増設など近代病院としての整備拡充がはかられたが,この間増築に増築を重ねてきた結果,かえって非能率的な施設配置となり,また病舎の老朽化は近代医学の進展に追随しえないものとなった.このため,昭和42年12月厚生省病院管理研究所の抜本的な経営診断を求め,45年9月病院の移転新築によって再建をはかることになった.
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