連載 保健師と精神科医との往復書簡・【最終回】
明日に架ける橋
ひらす けい
,
S
pp.236-243
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100062
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がん患者として生きる保健師と,地域精神保健活動への助言者である精神科医との間で交わされる往復書簡。援助者としてと同時に患者として,さざなみのように揺れる援助の姿に本物を求める保健師と,援助の検証を深める精神科医との対話から,多くの教訓が引き出されていきます。
S先生
拝啓
言葉どおりに長びいた秋雨のために,たけなわの秋と称するには程遠い日が続いていましたが,やっとこの季節にふさわしい青空が,沈んだ空気を洗ってくれる日々に恵まれるようになりました。これからは,やがて畑の一隅に植えられた菊の姿が目に留まり,次第に色づく樹木の葉がいたるところに詩情豊かな風景をくり広げてくれることでしょう。
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