連載 保健師と精神科医との往復書簡・9
児童虐待に対応するための「会議」ではなぜこれほど不全感が残るのでしょうか。
ひらす けい
,
S
pp.1232-1238
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100259
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がん患者として生きる保健師と,地域精神保健活動への助言者である精神科医との間で交わされる往復書簡。援助者としてと同時に患者として,さざなみのように揺れる援助の姿に本物を求める保健師と,援助の検証を深める精神科医との対話から,多くの教訓が引き出されていきます。
S先生
拝啓
花々の可憐な姿が目を楽しませてくれたあと,新緑の鮮やかな輝きが心を躍らせてくれる季節になり,そしていつの間に樹木が強い日差しを浴びて緑濃くするようになりました。森と沼地を行ったりきたりする暮らしの中でも,その道すがら出会う自然から,生き続けていることを素直に喜ぶ魂を目覚めさせてもらっています。
さて,今回のお便りは病の語りから離れ,援助の過程で常に突きつけられる課題を中心に,書きたいと思います。
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