特集 事例でみる保健師活動の評価 ここさえ押さえればクリアーになる!
―事例1:事業プロセスを評価しよう―チェックリストをアレンジして老人保健事業を評価する
帖地 美奈子
1
1鹿児島県立保健看護学校
pp.13-17
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100002
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老人保健法にもとづく保健事業は,1996(平成8)年度に国から「保健事業評価マニュアル1,2)」が示され,保健事業の効果について評価が行われてきました。このマニュアルに示されている「市町村自己点検のチェックリスト」は,保健事業推進のための体制作りや計画の進捗状況,ならびに事業の進め方などのプロセスをチェックして,問題点を把握し,以後の計画策定や事業内容に役立てることを目的としたものです。
鹿児島県においても,1997年度より,このマニュアルにもとづいて,市町村の自己評価結果をもとに保健所が管内の状況を分析し,分析結果を市町村に還元しています。私は,1999~2002年度の4年間,保健所で老人保健事業の担当としてこの老人保健事業の評価に関わってきました。しかし,評価結果を効果的な事業の展開に活かせず,毎年実施しながらも不全感を感じていました。
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