特集 訪問看護
東京都における老人保健事業による訪問指導事業の現状と課題
金子 靖子
1
Yasuko KANEKO
1
1東京都衛生局医務部看護課
pp.838-844
発行日 1987年12月15日
Published Date 1987/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207584
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■はじめに
老人保健法が施行されて5年目を経過した.東京都においては,法施行以前から訪問指導事業を実施していた地区もあったが,昭和61年度から全区市町村で事業が軌道に乗った.
65歳以上の老年人口割合は8.9%(昭和60年10月)と全国(10.2%)に比較してまだ低いが,昭和75年には14.9%と高齢化が急速に進むと推計され,家族の介護力の低下から在宅ケアに対するニーズは日に日に増大し,その充実が迫られている.また,これらのニーズを充足させるための新しい職種(社会福祉士・介護福祉士)が生まれることも決まり,現行の実施体制の中での共働,あるいは役割分担等の検討が必要となってくると予想される.
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