いま教育現場では・8
思い出のなかの学生たち/教育学の立場から
伊藤 幸子
1
,
鈴木 俊作
2
1旭中央病院付属高等看護学院
2千葉県保育専門学院
pp.773-777
発行日 1977年12月25日
Published Date 1977/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908975
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はじめに
今春で279名の卒業生を送り出した.1回生より12回まで,12年間の重みを感じる.看護教育に携わって10年,看護教育はマス教育ではなくマン・ツー・マンであるべきだと思う.できるだけ学生の置かれている状況,彼女たちの考えていることを理解し,刻々の心の動きをとらえてゆきたい.看護が患者個々の個別性をふまえて実践される技術であるのなら,それを看護する教育もまたそうあることがのぞましい.学生個々の持っている可能性をできるだけ発見し伸ばすためにも,学生とできるだけ多くの機会に接し,学生を理解したい.また逆に,私たち教師をも理解してもらいたいと思う.よい人間関係の中にこそ,よい教育が生まれるのだから.
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