インターホン
思い出
堀川 登美
1
1北海道大樹町立病院
pp.61
発行日 1972年11月1日
Published Date 1972/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204441
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年越しのために外泊する患者や,新年を迎えるのを機会に,病院生活に終止符を打つ患者と,待ちが焦れてそれぞれの目的に向って離町する職員などで,病院内は事務当直と当直看護婦だけを回転させる殺風景な31日午後11時に,26歳の初産婦が来院した。
問診の結果,前期破水のようで産婦は周知の通り200人に1人といわれているA型Rh(-)の血液型で,抗体価検査も済んでおり,前期破水の外は異常は認められなかったので,離町している産科医の帰るのを待つことにした。
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