いま教育現場では・2
看護研究について/教育学の立場から
伊藤 幸子
1
,
鈴木 俊作
2
1千葉県旭中央病院付属高等看護学校
2千葉県保育専門学院
pp.357-361
発行日 1977年6月25日
Published Date 1977/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907104
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看護教育で科学する目を育てる教育方法のひとつとして,私たちの学院では‘看護研究’を実施している.これは2年生の臨床実習の期間内に行うもので,私たちはこれを大学教育における卒業論文にも匹敵するものとして重視し,これを落とした学生は卒業させないことに決めている.‘看護研究’は,これまでの1年半の教育と学習の成果をすべて注ぎこむものであるから,教師と学生のコミュニケーションのまたとない機会でもある.また臨床の場での研究活動は,学生にとって厳しい自己との対決の機会でもある.‘看護研究’を終えると,さなぎが孵化(ふか)して蝶(ちょう)になるように大きな変容をみせる学生を見ることは,私たち教師にとって何よりも大きな喜びである.
以下,具体的にその方法を紹介してみたい.
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