いま教育現場では・3
教師・講師・学生/教育学の立場から
大田 千恵子
1
,
鈴木 俊作
2
1千葉県旭中央病院付属高等看護学院
2千葉県保育専門学校
pp.453-457
発行日 1977年7月25日
Published Date 1977/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907118
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まず自己紹介から始めさせていただくことにする.私は,千葉大学医学部付属看護婦養成所を新カリの1年前に卒業し,臨床経験3年(内科・外科を半年ずつ,そして小児科を2年),准看護教師3年,その後家庭にはいり,ブランク9か月,それから本学院に就職し,やっと1年を経ようとしている.
私自身の経験が深くないこと,学生の背景がまちまちであり,時には私より年齢の多い学生や臨床経験の豊富な学生もいて,教師であるという顔はしていられない.臨床経験の長い学生は,自分の考えや技術について強い自信を持っている場合が多く,概して個性が強いようである.そのことはもちろん悪いことではないが,自分の経験を何よりも正しいものとして考え,学院の教育方針に対して強い批判的態度を示すような場合もあり,そんな時,気の弱い私は戸惑ってしまう.
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