らいぶらりい 研究者のための文献学・9
参考図書(2)—ハンドブック・データブック・専門事典
津田 良成
1
,
片山 満紀子
1
,
山内 明子
1
1慶応大学医学部図書館
pp.37-41
発行日 1969年12月1日
Published Date 1969/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908934
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ハンドブック(便覧)
ハンドブックは,豊富な情報を圧縮して,扱い易い手頃な大きさにまとめた本のことをいいます。ハンドブックという名称は,その本の利用が便利であるという形態上の特徴に対して与えられた言葉であって,他の参考図書のように,本の内容,内容の扱い方,配列の仕方とかいったような特徴を捉えることによって与えられた名称ではありません。それ故に,ハンドブックを明確に定義することは,難しいことですが,ハンドブックとは次の様な本のことをいいます。一分野または数分野にわたる実用的な知識を,実例,統計,表などを用いて,簡潔に解説していて,しかも,簡便な利用ができるように,手頃な一冊本にまとめられている本のことをいいます。ハンドブックの内容は多種多様であり,“要覧”,“総覧”,“必携”,“大観”,“マニュアル”,“ガイドブック”,さらに,“事典”,というような書名が付いていることもあります。次に実例を挙げながら,いろいろなハンドブックを紹介していきたいと思います。
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