特集 精神科看護・Ⅱ
臨床から精神科看護実習を考える
高橋 克弘
1
1大阪府立中宮病院
pp.540-544
発行日 1989年9月25日
Published Date 1989/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908693
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はじめに
近年,医療技術の進歩,疾病構造の変化,人口の高齢化などに伴い精神医療に対する社会のニーズは多様化,かつ複雑化している.精神科看護教育も当然これらの社会的背景を踏まえて専門職としてのより高度な知識,技術そして人格(間)的な力量(能力)が求められている.
このような様々なニーズに対応できる精神科看護実習についてポイントをしぼり,大阪府立中宮病院看護部(以下,当院という)では,昭和56年度から従来の実習へのあり方を考え直そうと検討を加えてきた.今回は当院から各看護学校へ実習について基本的な考え方を示し,それに沿って精神科看護実習を行なうべきであるという認識で,その書式等について整理をしたので,現状の問題点を考えながら,合わせて今後の課題について述べてみたい.
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