私の発言
看護実習の中で考えること
城 慶子
1
1熊本大学教育学部看護科
pp.81-85
発行日 1974年2月25日
Published Date 1974/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906745
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はじめに
現在の看護教育は,その設置主体や教育年数あるいはその基礎資格などいくつかに分かれており,複雑であるとともに,看護の教育の内容やその考え方においてもいささかニュアンスが異なっている面もあるようである.しかし,共通していえることは,看護という専門の分野に必要な知識・技術・態度・価値観等を身につけさせ,それに伴う思考過程,総合性,判断力などを養わせることであると考えられる.
臨床看護の場から看護教育の場へ移って5年,成人看護の中でも,主として外科系看護の責任を負わされているが,まだまだ教育とは何かという基本的問題に対する手さぐりの域を脱しているとはいえず,看護教育の重大さを痛感することだけにウロウロし,これで良いのかと自問しながら,目の前の事がらに追われる毎日を過ごしている.
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