連載 「勘違い」から始める臨床研究—研究の旅で遭難しないために・4
多変量解析は万能?
福原 俊一
1,2
,
福間 真悟
3
1京都大学医学研究科社会健康医学系専攻医療疫学
2福島県立医科大学臨床研究イノベーションセンター
3京都大学医学部附属病院臨床研究総合センター(iACT)
pp.1019-1023
発行日 2014年11月25日
Published Date 2014/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200034
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
多変量解析とは万能な方法であると誤解していませんか? そもそも,多変量解析は何を目的に行われているか答えることができるでしょうか?
臨床研究の論文をみるとほとんどの研究でなんとか回帰とか,なんとかモデルなどのような多変量解析の手法が使われています.さらに,統計ソフトウェアの進歩によって,学会発表などで,医療者が自分自身で多変量解析を行い結果を示すことが身近になってきました.しかし,多変量解析は便利で有用な手法である反面,中身が理解されず誤解も多いのが実情です.
今回は臨床研究で多用される多変量解析に対する誤解について紹介します.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.