特集 課外活動
課外活動のねらいと展開の実際—創造と協同の集団活動にするための教師の働き
杉野 元子
1
1コミュニケーションスキルセンター・地域活動研究所
pp.482-486
発行日 1987年8月25日
Published Date 1987/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908408
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課外活動と教師のリーダーシップ
看護学校での教育活動をプログラムの面から分類すると,A・A・リーブライトのいうように,①技術習得的プログラム,②知的理解的プログラム,③態度変容的プログラム,に分けられる.
自由に活動に参加したり,意志決定に参画するなど,集団に意味のある参加をしたいと考えるのは人間にとって自然なことだが,過密なカリキュラムの中では制限を受ける,課外活動は正規の授業よりは多くの点でフレキシブルであることから,学生にとっては自由度が高く,自己決定や責任を負う機会,達成感や成功感を味わうチャンスが多いし,教室とはちがった自我関与,視野の広がりなどから新しい自己概念を獲得しやすい.このような点から,授業や実習で求められる技術の習得や知的理解の促進よりも,態度変容に効果が期待できる.
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