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課外活動を通した障害者問題の考察
金牧 弘子
1
1東京都立松沢高等看護学院
pp.147-151
発行日 1976年3月25日
Published Date 1976/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906968
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はじめに
私たち看護学生は,現在,規定のカリキュラム以外に各種の課外活動をし,それぞれに学ぶべき,ところが大きい.
私は1年生の時,同級生のG氏の紹介で,重症心身障害児施設を訪問したことが契機となり,以後2年半,車イスの人たちと共に活動し,学ぶ機会が与えられた.その過程の中で,障害を持つ多くの人々と出会い,自分を見つめ悩んだりしながらも,今振り返ってみると,その人たちによって私は多くのことを学ばされた.試行錯誤の中で続けてきたこの活動を通して,私は‘看護する者は,患者さんから学んでいくのだ’ということを知った.その過程をまとめることにより,3年間の学生生活の中で行った課外活動の体験を通して,看護学生にとっての課外活動の意義について考えてみたい.
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