特集 課外活動とその教育的効果
論稿 課外活動の教育的意味
杉 政孝
1
1立教大学社会学部
pp.23-26
発行日 1967年11月1日
Published Date 1967/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908884
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*はじめに*
11月初旬は文化祭のシーズンである。文化の日をピークとする各学校の文化祭(名称はさまざまであろうが)は,錦秋の華やかさに香る自然に包まれて各地に思い思いの趣向で幕をあけている。看護学院もその例に洩れず,この時期に文化祭を行なうところが多い。その名の示す通り,純然たる祭に徹してただ楽しく何日かを遊んで過す学校も例外的にはあろうが,教育を主な機能とする学校でやることだけに,大部分の文化祭は,祭的要素とともになんらかの意味での教育的要素をもっているようである。それは意識的にねらわれてさえいる。
しかし,教育的機能が意図されているとはいっても,それは正課教育のカリキュラムに制度的に組み入れられているものではないのだから,あくまでも課外活動としての教育的効果が考えられているはずである。
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