看護教育学の体系化をめざして・11
看護教育評価論・その2
杉森 みど里
1
1千葉大学看護学部
pp.434-443
発行日 1987年7月25日
Published Date 1987/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908399
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早いもので12回の連載もあと1回を残すだけとなった.いろいろなご意見やご質問をいただいたり,看護教育学講座というのがあると知って,研究科を受験する決意をした読者からおたよりをいただいたり,とても勇気づけられながら書き進められたことを感謝している.このシリーズでは,つねに原理・原則論を中心に記述するよう心がけ,看護婦学校・短大・大学と種々な教育機関で,それぞれの情況にあわせて,各自が展開するための共通的基盤に焦点を合わせるよう努力してきた.しかし圧倒的多数の読者の方々が看護婦学校の教育にかかわっておられるわけで,その方々が読むと,内容がどうも大学について書いてあるような印象を与えてしまっているということを先日,ある会合できかされた.
そこでない知恵をしぼった結果,本稿では,これまでの10回とがらりと趣向を変え,看護教育評価のうちで典型的な「実習評価」について,「実習評価ア・ラ・カルト」.として,かつて筆者が企画した実習とその評価基準,評価表のうち,看護婦学校で作成し,使用していたものを紹介しながら,実習評価について考察してみることにした.
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