特集 これからの医療とPOS—第8回POS研究会報告
Ⅲ.シンポジウム1‘POSと医療システム’
POSによる看護記録を試みて—今後の方向づけを考える
大平 照子
1,2
,
三浦 妙子
3
,
田部 直美
3
1国立療養所畑賀病院
2元国立呉病院
3国立呉病院
pp.894-897
発行日 1986年12月30日
Published Date 1986/12/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908315
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国立呉病院は,病床数730床の総合病院で,チームナーシングの看護体制をとっている.POSに関しては,昭和50年より,問題リストの様式を取り入れて,一部の医師が記載していた.昭和59年より,入院時記録に医師,看護婦が共通に記載するシステムレビューが加わり,カルテの様式にPOSが徐々に取り入れられるようになった.それと平行して,看護部でも教育委員会を通じ,全体的にPOSに取り組むようになってきている.
当病棟も,POSに興味をもっていたが,なかなか実施することが出来なかった.昭和56年12月より,月1回POSの勉強会をもち,SOAP記録の浸透を当面の目標としてすすめてゆき,以後,問題リストと初期計画,退院時サマリーまで段階的に導入しPOSによる看護記録を試みた,その中から1症例の看護記録を通し,我々が直面した問題を中心に,今後の方向も含め述べる.
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