特集 これからの医療とPOS—第8回POS研究会報告
Ⅲ.シンポジウム1‘POSと医療システム’
外来におけるPOSの利用
宮本 尚彦
1
,
林 茂
1
1川崎市立川崎病院産婦人科
pp.898-900
発行日 1986年12月30日
Published Date 1986/12/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908316
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外来におけるPOSの利用
POSは,最近ようやく,その良さが認識され,利用される施設が増加してきてはいるが,外来部門は,種々の障害によりもっとも利用が遅れている部門といえる.
我々,川崎市立川崎病院産婦人科では,POS導入以後,外来部門においても,積極的に利用を試みてきた.今回のワークショップでも,参加したナースの多くから聴かれたことは,外来の患者数が多いために,1人1人に,時間をさかれるPOSは,なかなか実行がむずかしい,ということであった.我々の問題点もまさにそこで,患者の数は多く,しかも限られている外来時間の内に,いかにして患者のプロブレムに対応できるか,にあった.さらに,当科には医師が10人いるため,診察医が変わると方針も変わりうることに問題がある.
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