特集 POSの原点と臨床への応用—第10回POS研究会記録
記念講演
POSの原点と今後の方向
日野原 重明
1
1聖路加看護大学
pp.721-729
発行日 1988年11月30日
Published Date 1988/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908574
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POSの原点を考える
10年目を迎えた今回のPOS研究会には,米国から私の1951年来の親しい友人であるHurst先生が来られました.先生はアメリカにおける最高の循環器学の学者であると同時に,臨床家でもあります.更に,アメリカにおけるPOSを,今日のように普及させた素晴らしい功績のある方です.私たちはHurst先生に倣い,日本においてもアメリカに負けないように,このPOSを普及させたいと考えています.この講演を始める前に,日本におけるPOSの研究会がどのように発展したかということを,若干説明して私の話に入りたいと思います.
1979年に東京で最初のPOSの研究会が行なわれて,200名の人が参加しました.それが10年たった今回は,恐らく2300名以上の方がこの席におられるものと思います.この10年間の発展は実に驚くべきものがありました.今回のPOSの研究会のテーマである「POSの原点とは何か,そしてまたその臨床的応用とは何か」ということを頭において,話を進めていきたいと思います.
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