特集 これからの医療とPOS—第8回POS研究会報告
Ⅲ.シンポジウム1‘POSと医療システム’
医療チームで活用できるプロブレム—看護上の問題の取り扱い方
山崎 弘江
1
,
三宅 弥生
1
,
陸田 由美
1
,
城戸 タカ子
1
1近畿大学医学部付属病院
pp.890-893
発行日 1986年12月30日
Published Date 1986/12/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908314
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はじめに
POSとは医療チーム全体が,個々の患者の保健医療上の問題に焦点をあわせ,論理的な問題解決の手順を踏み,協力して患者に最高のケアを提供しようとする一つのシステムである.
医療チームを構成する各職種が専門分野ごとに異なった視点から患者の問題を提起し,独自に対処すると,チームワークがくずれ,患者に一貫した医療が提供しにくくなる.従って,チーム全体が共有できる一つのプロブレムリストに患者の問題を挙げ,これを使って協働することが,より効果的である.しかし,同じ問題に対しても,医師は診断・治療が主となり,看護婦は看護というように患者へのかかわり方は異なってくる.
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