特集 チーム医療とPOS—第7回POS研究会報告
Ⅴ.パネルディスカッション—医療チームによるPOS実践上の問題点
医師の立場から—チーム医療における問題リスト共通化の試み
津田 司
1
1川崎医科大学総合診療部
pp.75-78
発行日 1986年1月10日
Published Date 1986/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908195
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プライマリ・ケアとは従来の医師中心の医療を排して,患者中心の医療に立ち返ること,そして,包括的なケアをすることを意味しており,そのためにはチームを組んで診療に当たることが最も望ましいと考えられる.その際,注意しなければならないことは,チーム構成員が各自の立場のみから患者を診るのではなく,患者中心の立場から包括的に眺めることである.この目標を達成するには,チームミーティングや診療録はたいへん重要な役割を果たすと考えられる.
川崎医科大学においては,プライマリ・ケア教育の場として総合診療部が4年前に設立され,医師・看護婦・栄養士・医療秘書・事務員からなるチームを組んで診療に取り組んできた.そして,チームミーティングを毎週行い,また,診療録の在り方に関する検討も行ってきた.
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