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今日の看護教育の課題—教育技術の実地修練の充実と確立を
黒川 肇
1,2,3
1鹿児島中央看護専門学校
2九州学院大学
3霧島女子短期大学
pp.91-97
発行日 1985年2月25日
Published Date 1985/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908067
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看護教育の目標と教育現場の現実
看護教育の目標の1つとして,対象を全人的に理解し,対象に必要な看護を実践することが挙げられている.この目標に対して,看護学校・看護教育界では,実に驚くべきエネルギーを注ぎ,涙ぐましいほどの努力がなされていることを,私は実感としてうけとめているひとりである.そして,それなりの成果を収めていることも評価できると思う.
本誌をみても,毎号その響きは強く肌に伝わる思いがする.また電話の応対や直接の面談でも,看護学校の先生方は,こちらの心情や性格を誠実に理解していてくださることが,はっきりと感じとられる.これはほかのどの職場の人たちより顕著で,さすがに看護教育の成果だと,卒後の人間形成の方向づけに感服させられることが多い.
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