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看護学生の患者に対する情報の収集と活用—開腹術前後の患者に対する看護計画との関連
島津 和代
1
1青梅看護専門学校
pp.99-103
発行日 1985年2月25日
Published Date 1985/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908068
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看護過程は情報収集,アセスメントに基づき,対象の問題解決のための計画を立案・実施・評価する一連の過程である.看護の基礎教育課程では,臨床実習を通して看護過程の根底にある理論的な問題解決法を習得することが,目標の1つとされている.看護過程を展開し的確なケアを提供できることは,卒後に期待される課題である.臨床実習の目的は,学生が対象と直接かかわりをもつことにより,理論を看護実践にどのように活用できるかを学習することである.
実習における看護過程展開上の困難については,情報収集と計画立案の仕方,実施段階,評価段階の各ネックが,すでに中西ら1)によって指摘されている.情報収集と活用の仕方のところでは,情報収集が確実にできていれば計画立案もできると考え,今回,成人の消化器系開腹手術前後の患者の記録分析により,学生の情報収集,アセスメント,計画の傾向と関連についての状況を検討した.
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