看護教育の方法と課題 教育現場での悩みを解決するために・2
基礎学力の問題
沼野 一男
1
1玉川大学
pp.513-518
発行日 1984年8月25日
Published Date 1984/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907998
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
先月はAさんのお手紙から,‘教育とは何か’という問題を取り上げた.今月は,やはりAさんの‘基礎とは何なのか’という問いについて書く.しかしその前に,これまでにいただいたお手紙を分類したので,その結果を掲げておく.お手紙をくださった方は全部で12人,そのほとんどが看護専門学校の教員だが,病棟で臨床指導に当たっている方もおられる1).
お手紙に書かれているのは私への質問というよりは,看護教育の現状についての意見あるいは希望が多い.それらは大きく次の3つに分類できる.1)私に発言する資格があり,発言したいとも思うもの,2)私も発言したいと思うが,それにはさらに詳しい情報が必要なもの,3)現在,私には発言する資格と能力がないと思われるもの.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.