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最近の基礎膏機能についての問題
小堀 辰治
1
1東京逓信病院皮膚科
pp.309-313
発行日 1950年8月1日
Published Date 1950/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200377
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1.まえがき
本誌前號に於て,最近の基礎膏の趨勢について綜説する所があつた。この度は,基礎膏の機能について,最近どの樣な觀點から檢討せられているかについて綜説してみることにする。
基礎膏--ひいては膏藥療法は,在來は主として經驗の療法であり,從つてその治療法は,現代の進歩した治療界にあつて最も遅れた歩みをつゞけるものであることは既に述べた通りである。これに近代科學の脚光を浴びせて實験を基礎として膏藥療法を發展せしめる爲には,それぞれの基礎膏の機能を檢討しなければならないことになる。
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