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かかわりの中での学び ゼミ形式による授業を取り入れて
持永 静代
1
1千葉県立衛生短期大学看護学科
pp.595-602
発行日 1983年10月25日
Published Date 1983/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907876
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看護とは人と人とのかかわりの中から初めて援助活動が成立し,援助技術(行為)も効果的な手段と成り得る.表情であれ,言葉であれ,行動(態度)であれ,相手とのかかわりの中で関係が成立して初めて意味が生じるのである.かかわりなくしては意味が薄れ,援助活動はあり得ない.自己と自己との関係,他人と自己との関係,他人と自己とモノとの関係などによって意味は存在する.種々の関連,意味づけを無視した援助技術はあり得ないのである.
対人的相互作用の技術を援助技術の基本要素と位置づけ,看護技術の授業の導入として,感性と無意識の意識化を図り,人との相互作用を実感として体験することを目標とするとともに,学生の個別性を理解し,その後の授業展開や指導方法の手掛かりを得ることを授業のねらいとしてゼミ形式による授業を実施し,学生の反応をまとめたので報告する.皆様のご批判,ご意見をいただきたいと思う.
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