21世紀の看護を考えるルポルタージュ ホスピスへの遠い道—マザー・メアリー・エイケンヘッドの生涯・7
再びダブリンへ:2つの精神病院を訪ねる
岡村 昭彦
pp.614-623
発行日 1983年10月25日
Published Date 1983/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907878
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ダブリンで待っていた2冊の本
コーク市から汽車でダブリンに戻り,宿舎のエキュメニカル・スクールの扉に鍵を入れて回すと,螺旋(らせん)階段の下にある細長い机の上に,私あての2つの包みが待っていた.
1つの紙袋は東部衛生局のレターヘッドのついたミス・オヘアからのもので,先日コピーを依頼した“Commission of Inquiry on Mental Illness 1966”の報告書の全文であった.コピーにはピンク色の表紙がつけられ,ていねいに製本してあり,ミス・オヘアの人柄がしのばれた.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.