特集 育ち・教える
これからの教員の役割と責務―カリキュラム開発に向けて
山内 豊明
1
1大分県立看護科学大学
pp.21-27
発行日 1999年1月25日
Published Date 1999/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901996
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はじめに
近年の看護系大学数の急増にみられるように看護教育の大学化は目覚ましいものがある.大学だけでなく看護系の大学院の増設もラッシュを迎えている.従来は厚生省管轄の看護学校卒業生には文部省管轄の高等教育である大学への編入進学は門戸を閉ざされていた.これも平成10年8月の文部省の通達により,昭和51年以降の専修学校の卒業生に限るとされながらも,その扉がようやく開かれようとしている.
教育制度の変貌が時代に即して見直されていく中で,看護教育そのものの質の向上を置き去りにするわけにはいかない.ここでは看護学とは,看護の教育とはについて考え,その上に広く教育とはどのように向上させるべきことなのか,そしてその具体的なアプローチとしては何を試みるべきかを考えてみたい.
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