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看護基礎教育における看護学総論を再考する—看護基礎学の位置づけとその役割をめぐって
草刈 淳子
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1千葉大学・教育学部特別教科(看護)教員養成課程
pp.272-282
発行日 1981年5月25日
Published Date 1981/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907542
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昭和52年ごろまでは,四大学看護学研究会(弘前・千葉・徳島・熊本の各大学教育学部看護教員養成課程の教員を主体に構成)の発表内容は,本誌にその全容が掲載されていたが,その後同研究会の会誌刊行となってからは,残念ながら本研究会の活動は,一般の多くの看護の方々の目に触れる機会は少なくなったのではないかと思われる.
1980年の秋,弘前市で開催された第6回四大学看護学研究会では‘看護基礎学と臨床看護’というテーマでシンポジウムがもたれた.カリキュラム改正が実施されて,すぐに10余年経過した今日でも,いまだに看護教育の基盤としての基礎諸科学のあり方などについては問い直されているところである1,2).また昨年(1980年)の第11回日本看護学会看護教育分科会のシンポジウム‘専門職としての看護基礎教育の課題’においてもそれが指摘されており,看護教育関係者には関心のあるところであろう.
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