看護研修学校同窓会第6回研究セミナー報告・1
臨床状況への参与と学び—講師の立場から
外口 玉子
pp.73-75
発行日 1981年2月25日
Published Date 1981/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907517
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なぜ‘患者・学生・教師の3者のかかわっている場’なのか
これまで,‘臨床実習のあり方’については言いつくされてきている感がある.しかしそのほとんどは,教育者側からの学生に対する教育的意図の徹底のさせ方や,実習目標の設定や,その到達のしかたに言及しているといってよい.
しかし,実際,当の学生自身は臨床という場で,何をどう学んでいるのか,そして,学生のそこでの学習の過程—臨床状況への参与,そこで生じている現実の知覚,その時,その場の行為の選択とその見届け,その看護プロセスの振り返りと表現など—の実体は明らかにされていない.ましてやその学習過程に,看護婦である教師や臨床指導者が,どこでどうかかわっているのかは,まだまだのように思われる.
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