特集 進学課程における看護教育
進学課程における継続教育を考える—学生の意識調査をふまえて
清水 光子
1
,
水野 芳子
1
,
野川 とも江
1
1埼玉県立衛生短期大学
pp.466-473
発行日 1980年8月25日
Published Date 1980/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907466
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はじめに
准看護婦と看護婦は実践の場での業務内容が明確に区別されていない現状にあるが,教育の場においても同様に,准看護婦教育と看護婦教育の内容の差異はいまだ明確になっていない.そのため進学課程を担当する教師は種々の工夫を凝らしているにもかかわらず,学生・教師双方ともに現在の教育内容に満足感を得ていないことが,波多野ら1)によって指摘されている.私たちも日ごろ学生と接しながら,‘なんとかしなければならないのではないか’と感じている.
本学の第2看護科(進学課程)では,2学年の後期に集中的に実習が行われている.実習場面で学生ひとりひとりとかかわる機会が多い私たちは,短期間の実習であってもそれぞれの学生が積極的に学ぶことができるようにと願っているのだが,なかなか積極的に実習に取り組めない学生が多い.
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