——
大学水準における保健看護教育内容の国際比較に関する検討—多変量解析による試み
赤松 隆
1
,
古見 耕一
1
,
福島 輝美
1
,
新垣 一美
1
,
大浜 博紀
1
,
井上 範江
2
1琉球大学保健学部成人保健学教室
2熊本大学教育学部養護教諭養成過程
pp.223-233
発行日 1980年4月25日
Published Date 1980/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907432
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
最近の保健看護専門教育の水準は,保健医療の進歩に伴い,より多面的な要素を求められており,殊に保健医療の動向がその基礎面で健康学的な傾向を持ち始めて以来,保健看護専門教育のみならず,それに関連する専門領域の教育も,そのような指向性がみられてきている.1)
しかしながら我が国においては,大学水準における保健看護専門教育のカリキュラムの設定に関しては,その講義内容や配分の基準について,3年制看護学校教育との対応で,特に免許資格との関連性が優先されているように思われる.一方,この面でより広域的な専門教育水準を保持していると考えられる米国においては,看護領域,殊に大学水準における保健看護教育のカリキュラム設定は,個々の大学の指向によって,ある程度自主的な裁量が委ねられており,2)パターンとしては我が国と異なっていることが見受けられる.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.