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大学看護教育の多面化—成人保健学よりのトライアル
赤松 隆
1
,
伊藤 元明
1
,
井上 範江
1
1琉球大学保健学部成人保健学教室
pp.99-104
発行日 1974年2月25日
Published Date 1974/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906747
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1.はじめに
近年,ことに看護の専門性の問題が提起され,学問体系化してゆくことの重要性がさけばれつつある.そのためには必然的に看護教育の高度化,systematizationが要求されることになる.しかしながらわが国におけるそれは,特に大学の4年制のカリキュラムとして考えられるようになってからの期間は短く,一方諸外国においては,看護が古くから専門分野の一つとしての認識を得て,それに対する専門教育が開始されて以来,多くの歴史が積み重ねられている.
ここでは大学レベルにおける看護教育の内容を米国のそれとの比較において検討し,現在著者らが試みている琉球大学保健学部における看護教育,特に臨床看護教育の成人保健分野よりのアプローチに関する問題を述べ,わが国における大学看護教育の一つの方法を示すことができれば幸いである.
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