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精神科看護指導を振り返って
平田 文子
1
1三育学院カレッジ看護学科
pp.544-550
発行日 1979年9月25日
Published Date 1979/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907365
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はじめに
本校では学生に意欲的を実習を行い,教育効果をあげるために,新カリキュラム以前より,看護教師による専門科目の講義と臨床実習指導を行ってきた.過去数年間にわたって私の担当としてきた成人・内科系看護の指導,および精神科看護の指導の中で,精神科看護の指導を通して学ばされたことの大きさに気づくものである.
私が精神科看護に非常に関心をもったのは,厚生省主催による6か月講習会における外口氏による精神科看護の講義であった.当時,10年足らずの臨床経験をもっていた私は,看護を行ってきたと自負していた.しかし,常に自分の立場でのみ考え,判断していた自分に気づかされ,強い衝撃を受けた.患者サイドに立つことの何たるかを事例を通し,具体的に明確に知った時,もう1度看護をやり直してみたいとチャレンジする気持ちを持ったのであった.
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