第2回四大学看護学研究会研究報告
研究報告・4—日本と米国における大学看護教育カリキュラムの比較検討
松岡 淳夫
1
,
前原 澄子
1
,
三沢 啓子
2
1千葉大学教育学部
2千葉大学教育学部看護教員養成課程
pp.355-356
発行日 1977年6月25日
Published Date 1977/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907103
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わが国の大学における看護教育の再検討にあたり,米国の看護教育制度と,その大学教育の意義を見い出しつつ,比較検討することは有用なことと考える.そこで三沢が,本誌18巻2号に発表した調査研究の資料を基に検討を加え,追加する.
わが国における看護教育制度は保健婦助産婦看護婦法(保助看法)により,カリキュラムその他設置規準が統一されてはいるが,極めて多様で,大学数育コースも含めて7つのコースがある.米国においても,多様であることはそれほど変わりはないが,The Nurse Training Actにより性格と方向づけがされるとともに,National League for Nursing(NLN)により4つの形態に分類されている.米国においては,それぞれ独自なカリキュラムが構成されて,それがNLNによって検定される形がとられている点は,わが国の保助看法と趣を異にしているといえよう.
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