私の発言
自立的職業成長が可能な教育を
立山 恭子
1
1聖路加国際病院産婦人科
pp.517-521
発行日 1975年9月25日
Published Date 1975/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906913
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新卒看護婦と受け入れ側のとまどい
新卒の看護婦が就職して1か月を経たときの彼女たちとのインタビューで,私はいろいろな問題と感想を聞かされたと同時に,その話の中から知らなかったことをたくさん知った.
‘私たちはこれから看護学を体系づけなければならないと習いました.そして看護学を体系づけ確立しようと希望をもって就職しました.しかし現実とはあまりに異なっています.現実の看護業務は基礎的な看護の繰り返しです’これは高校衛生看護科,看護短大をストレートで卒業した看護婦の意見である.また‘学生のときの方が1人1人の患者さんをよく把握できました.今はもう業務を流すだけでせいいっぱいです’とは看護大学卒業生の意見であり,‘基礎的な看護を学校で習ったことを確かめるために来ました.それは実際にやられていました,しかしもっとほかのことをやりたいのです’と,これは3年制高等看護学院の卒業生の意見である.
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