Japanese
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特集 高齢化社会とリハビリテーション
症例にみる高齢化とリハビリテーションの問題点
環境整備により自立歩行が可能となった症例
Rehabilitation of the Aged Handicapped: Environmental Arrangement.
大田 哲生
1
,
千野 直一
1
Tetsuo Ota
1
,
Naoichi Chino
1
1慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
高齢者
,
環境整備
Keyword:
高齢者
,
環境整備
pp.843-845
発行日 1993年10月10日
Published Date 1993/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107460
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はじめに
高齢化社会を迎え,リハビリテーション科の入院患者における高齢者の占める割合も高くなりつつある.高齢者では身体的のみならず,環境が及ぼす精神的な要素もリハビリテーション上重要な因子になってくると考えられる.
高齢化に伴い,多くの身体的合併症を持つ患者に遭遇することは稀でなく,その身体的問題の軽減および居住環境の変化によりADLの改善を示すことも少なくない.今回われわれは環境整備により患者の意欲が飛躍的に高まり四這い移動から自立歩行に至った症例を経験したので報告する.
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