リレー対談 トータル・リハビリテーションを考える
第2回:教育と職業
西村 晋二
1
,
加藤 寛二
2,3
Shinji Nishimura
1
,
Kanji Kato
2,3
1日本障害者雇用促進協会障害者職業総合センター職業センター業務課
2東京都立小平養護学校
3保谷市障害者福祉センター
pp.449-456
発行日 1992年5月10日
Published Date 1992/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107083
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加藤 「トータル・リハビリテーションを考える」シリーズの2回目として,今回は“教育と職業”につきまして,障害者職業総合センターの西村先生と私とで対談を進めたいと思います.
私の自己紹介は前回(総合リハ20:161-167)で終えておりますが,ここで少し職業との関連をつけ加えます,私は小学校,養護学校で障害児教育に携わってきましたが,教頭になって学校運営に直接関与するようになって,中学・高等部との関係も密になり,そこで初めて卒業生の進路という問題に直面しました.それからは現場実習の際に職場訪問をしたり,企業の方のお話をうかがったり,親ごさんの相談に応じたりしてきました.考えてみますと,障害児教育では一般の教育以上に,“卒業”という契機を起点として“職業”という問題がクロープ・アップされてくるんですね.つまり,その問題は障害者の“自立生活”に非常に重要なファクターとなるからです.西村先生は障害者職業総合センターで長い間お仕事をなさっておられますが,障害児教育あるいは障害者と職業との関連で,先生のこれまでの歩みを簡単に御紹介いただけませんか.
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