特集 設備保全
設備保全の法律と規準
河合 弘
1
1厚生省医務局整備課
pp.28-32
発行日 1973年6月1日
Published Date 1973/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205011
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はじめに
病院は身体弱者を収容するということで数多くの法律の規定をうけている.その主なものをあげてみると,まず建築基準法にはじまり消防法,医療法,労働基準法,都市計画法,建築士法,各種の公害関係法などである.しかもこれらの各法律とも,病院は特殊建築物として他の建物より数段強い規制をうけている.そのうえ注意しなければならないのは,上記法律,施行規則のほかに各地方により各種条例があり,最近は法律より強い上乗(ウワノセ)規準を設けていることである.
病院は病棟を中心とし外来,管理,治療,サービス(炊事,洗濯,ボイラー,電気室,各種食堂),各宿舎,教育,研究と,非常に多い部門より構成されているので,その適用をうける法律,規則は非常に多く,全部を解説するのは容易ではないし,また専門的細則が多いので,今回はこのうちとくに知っておいてもらいたいもののみの説明としたい.なお病院はこのように数多くの法の規制をうけているので,病院を計画または増改築する場合は,当初より専門家に相談しないと思わぬ損害を受けることもあるので注意が必要である.
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