教育技術ゼミ
テストの方法—客観テストの作成法・2
沼野 一男
1
1東邦大学
pp.32-36
発行日 1971年4月25日
Published Date 1971/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906445
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前号では客観的テストの作成法について,全体的な概観を行なった。この号では客観テストの各形式について,その作成上の注意をもっと具体的に述べる。ただし,それぞれの形式の長所や欠点はすでに書いているので(本誌,Vol. 12, No. 1参照),ここでは作成上の注意を主とする。教師作成の客観テストは,教師が作成するものなのだから,教師はその具体的な作成法あるいは作成に当って陥りやすい誤りを知っておく必要がある。客観テストの形だけを真似ることは誰にでもできるが,作成上の原理や各型式の効用と限界さらにそれぞれの型式についての具体的な作成法を十分理解していない場合には,テストの結果から誤った判断が引き出されることも起こってくる。現在学校で行なわれている客観テストには,こうした例は決して珍らしいことではないので,ここではできるだけ具体灼かつ技術的な注意事項を述べるつもりである。
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