教育技術ゼミ
テストの方法—客観テストの作成法・1
沼野 一男
1
1東邦大学
pp.54-57
発行日 1971年3月25日
Published Date 1971/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906438
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
前号では,客観テストの長所と短所について述べた。そして良い客観テストの問題を作成するためには,作成の方法や手順について教師は十分な知識を持っていなければならないこと,またそれによって一般に客観テストの欠点と考えられていることも,それを改善する余地があることを指摘しておいた。
今回は客観テストの作成法について書こうと思う。ただし前々号で述べたように客観テストには,標準テストと教師作成のテストとがある。読者諸姉が看護学について標準テストを作成されることは,まずあるまいと思うし,たとえあるとしても,標準テストの作成にはかなり専門的な素養を必要とするので,その場合には,このような小論ではなく,テストの標準化に関する専門書をお読みになるか,直接その方面の専門家から指導を受ける必要がある。したがって,ここでは主として教師が自分の教授活動について,その結果を評定したり,評価したりする場合に用いる教師作成の客観テストについて述べる。以下単に客観テストという場合には,それは教師作成の客観テストという意味だとお考えいただきたい。
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.