特集 看護教育研究会夏期講習会集録
教材構成の論理と教育方法—有効な教育成果のあげ方
小池 栄一
1
1東京学芸大学
pp.7-34
発行日 1967年9月1日
Published Date 1967/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905873
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はじめに
前半にお話し申し上げますことは,最初は授業という問題でございますが,要するに教えるということであります。これはひじょうにわかっているようでございますけれど,なかなかわかっていないというのが事実ではないでしょうか。そういう点から,授業というものを,われわれはどういう工合に見たらいいだろうかということをまずお話しして,その次に授業というものは一体どういう基礎条件が必要であろうか,そういうことを2番めにお話しします。それが前半にお話しする内容でございまして,後半になりまして,実際の具体的な方法でございますが,一体どういった方法でいったならば,どのような効果があがるだろうかという点をお話しします。それから最後には,教育効果をあげるためには,授業効果をあげるためにはどういう条件を整理していったらいいだろうか,こういう点を最後に結論的にお話し申し上げたいと思います。
最初からお断りしておかなければいけないのは,私自身が実は教育心理学というものを基礎にいたしまして,さまざまな教育方法のありかた,そういうものを研究している1人でございますけれど,こういうお話の内容にいたしましても,これは私の方がたとえ,仮りにでございますが,いくらうまい話をしましても,あまりうまい話はできませんが,仮りにうまい話をいたしましても,つまり,聞かれる先生がたの方でうまく聞いていただかないと効果があがらない(笑)。ということがいえると思います。
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