人間関係看護の事例研究・講評
この足跡・貴重な記録—事例研究につきあった教師たちの感想
笹原 邦彦
1
,
和井 兼尾
1
1高知女子大学
pp.45-50
発行日 1970年9月25日
Published Date 1970/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906374
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1.研究題目の決定
この論文は,'69年度の衛生看護学科の卒業生が,今年の2月に卒業論文として提出したものです。この学科の卒業論文は,数年前から4年生全員(20教名)の共同研究の形をとっています。彼女たちは3年生の学年末に,全員が集合して,討議の上,研究題目を決めます。そして,その題目の下に一ぱい柱を立てて品定めをします。彼女たちは彼女たちなりに,しんけんにケンケンガクガクをやります。この場合,教官はノータッチです。
教官の側からすれば,時には少し助言させてもらいたいと思うこともありますが,学生たちが自分の脚で歩く機会をつぶしてはならないと,自らにいいきかせてしんぼうします。そのうちに,この論議もおわります。そして並んだ柱について,「この研究する者,この指たかれ」とはいいませんが,それに似た手続きでグループができます。2-5人の小グループです。これからグループごとの作業が始まるわけです。
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