誌上講座・学生指導・4
第3講 学生指導の領域
徳永 清
1
1明治学院大学
pp.42-48
発行日 1970年3月1日
Published Date 1970/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906309
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■アメリカの実情とその特徴
学生指導に関するアメリカの文献等によると,主として第1次世界大戦後に,急速に発展して行ったStudent Personnel Programを中心にして,どちらかというと歴史の浅い,州立の学校に多く見られる「学生指導の領域」が紹介されている。その多くは15種から20種の領域を挙げているのであるが,いま,それらのなかでは,比較的簡潔で無難な分類をこころみているFelstedの説について触れてみよう。
Flested博士は1),学生指導の領城として,次の7種の項目に大別し,それぞれのServiceを細かく解説している。その領域とは,
1.入学試験
2.オリエンテーション
3.宿舎と給食
4.カウンセリグ
5.経済援助
6.保健指導
7.就職斡旋
であるが,これではあまり簡潔すぎて,アメリカの実情に適合しない,という批評もあろう。これに補足して,そのすべてを網羅していると思われるものに,アメリカ学生厚生補導業務管理協議会が発表している次のような領域もある2)。
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