誌上講座・学生指導・12
第11講 カウンセリングの進行(B)
徳永 清
1
1明治学院大学広報室
pp.40-46
発行日 1970年11月25日
Published Date 1970/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906397
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■カウンセリングの展開
(3)「明瞭化」と「カタルシス」
a)「明瞭化」とは,何か。
カウンセリングの進行の過程で,Sの“感情”や“思考”を分類・整理して,さらにいっそう明瞭で正確なものに整えて,これをSに反映させる技術を「明瞭化」という。
「明瞭化」には,「感情の明瞭化」と「思考の明瞭化」の2種類がある。カウンセリングの技法としては,まず,感情の明瞭化を第1に行ない,思考の明瞭化は,(感情の整理がなされた後で,はじめて可能であるといわれているように,)順序としては第2番目に行なわれるのが通常である。
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